2017年2月5日日曜日

F君のその後。

オーナーが自分のお兄ちゃんを評価することに
嫉妬し、シャンバラプチホテルをやめることにしたF君。


F君は、正直なところ
ものすごく仕事ができるタイプではないので
お兄ちゃんのL君がいれば
仕事上は何の問題もないのですが

一番困るのが
スタッフを連れて来るドライバー役が
いなくなってしまうこと。


ホテルのスタッフたちの一部は
私と同じようにホテル内に住み込みしていますが
ほとんどの子が
トゥルムの町に住んでいて
毎日通ってきます。


どこのホテルの従業員でも
一般的にはコレクティーボと呼ばれる
乗り合いミニバスを使ってくるのですが


シャンバラプチホテルの場合は
従業員用の車があり
ドライバーのF君が
全員を拾ってホテルに連れてきて
帰るときは、全員を家まで送っていきます。


なので、従業員は
交通費を一切払わなくていいうえに
乗り合いミニバスの停留場まで歩いていく必要もなく、
ドアtoドアで、仕事に来られるわけです。


F君は字が読めませんが
裏金を使って筆記テストなしで
運転免許証を取ったため(笑)
基本的に彼が運転手をしてきました。


しかし、彼がやめるとなると
車の運転ができる人がいなくなり
全員が乗り合いバスで来なければいけなくなるのです。


F君がいなくなるのはいいけど
ホテルまでの交通手段がなくなるのは絶対に困る!

と思った女性スタッフたちは、
なんとかドライバーを見つけてきて
オーナーに「F君がいなくても大丈夫です!!」と
新しいドライバーに車を運転させてもいいかどうか
許可を得に行きました。


オーナーも、
全員がバラバラにくるよりは
ホテルの車を使って
買い物とかも全部済ませてきてくれる方が好都合なので
快諾!


F君がやめても
誰も困らない状況が作り上げられました。



そして。。。。


いざ車のキーを置き
新しいドライバーに任せてF君は
乗り合いバスで帰りなさい。。。っていうときになって


いきなりF君が
「やっぱりオーナーと話してくる!」と
オフィスに飛んで行ってしまったのです。


結果・・・・
F君はやめずに残ることに。。。笑



オーナーにきいたところによると

お兄ちゃんのL君がやめるといったときは
給料を上げてまで引き留めたのに
なんで自分の時は引き留めてくれないんだ?

という、
わけのわからない逆切れをしてたらしいです。笑


F君は、最後まで
オーナーが引き止めてくれると信じてたみたいですね。笑


なんだかんだ言ったって
自分がいなくなったら困るだろう・・・
ドライバー役もいなくなるし。。。
絶対オーナーは折れて
辞めないでくれっていうに違いないと
信じていたようです。


だけど、オーナーは
ほとほとF君にはつかれていたし
そんな駆け引きに応じるつもりはなかったので
引き止めもせず、あっさり手放したわけです。


それはF君にとっては
大いなる計算違いだったわけです。


だから土壇場になって


「まじで?ホントに引き留めてくれないの?
これで最後??」

となり、
自分から「辞めたくない」と言いに行ったというわけ。笑


まるで女が、男の気持ちを確かめるのに
別れを切り出すのと同じような感覚。。。
女々しすぎるよ、F君!!!


オーナーは、その話し合いのあと
本当に疲れ切っていて、
もうやだ。。。と。笑


そして、

君はメキシコだから
一度やめるって言ったのを撤回するのが
許されると思ってるかもしれないけど
それはあり得ないから!
このトゥルムという田舎町だから許されることであって
メキシコシティとか
ちゃんとした都会だったら
こんなことは絶対に許されないんだからね。
一度やめるって言ったら、二度と信用されないし
二度と戻っては来れない。
それをみんな知っているから
辞職は慎重にやるべきことなんだ。
ここみたいに、簡単に辞めると口に出せるのは
一般的じゃない。
メキシコ全部がこんなだと思うなよ。。。


と、散々説明を受けました。笑



まあ、私がメキシコシティで働くことはないでしょうから
このトゥルム流に慣れるしかないですね。。。笑


というわけで
F君はやめないことになり、一件落着!なのでした。


やれやれ。


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